本:買い物の日本史/本郷恵子/角川ソフィア文庫

平安時代から室町幕府ぐらいまでの買い物に関する本。官位を買う話が結構載っていて面白かった。南北朝までは成功という制度で官位を買っていたららしい。あと寺社関係にお金を使っていたのも面白かった。来世で極楽浄土へ行けるのが望みで、金を使っていたらしい。

本:日本の装束解剖図鑑/八條忠基/X-Knowledge

古代から現代までイラストで装束を描いている。立ち姿のイラスト1枚で表していて、装束の各パーツについて名前を記している感じ。各時代の違いがもっと分かり易かったら良いのにと思った。

本:駐米大使野村吉三郎の無念 日米開戦を回避できなかった男たち/尾塩尚/日本経済新聞社

野村吉三郎とアメリカ大使館のお雇い外国人モアーの奮闘記。野村の苦心が伝わる。戦後の野村とモアーの往復書簡に友情を感じる。

本:戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道/筒井清忠/中公新書

日比谷焼打事件から近衛内閣までについて書いてある。政党政治についてマスメディアが否定的な書き方をして、政党政治を伸ばしていかなかったのが悪かったのかなと思った。

本:帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる/戸高一成 大木毅/角川新書

著者二人の対談をまとめた本。戦後の陸軍は派閥が多くてぐちゃぐちゃしているが、海軍は2派閥ぐらいしかなく統一されているとのこと。どちらかというと海軍が多く書かれている。