本:服部卓四郎と昭和陸軍/岩井秀一郎/PHP新書

ノモンハン事件時に作戦課の参謀として勤務、敗戦の後に左遷されたが、昭和15年参謀本部の作戦課へ栄転する。大東亜戦争の開戦初期を指導し、ガダルカナル島での戦いでの敗北で参謀本部を去り、東條首相の秘書官になる。そして昭和18年参謀本部作戦課に返り咲く。サイパン戦、フィリピン戦、大陸だつう作戦を指導し、いずれも失敗。ついに参謀本部を去り、中国戦線の連隊長として終戦を迎える。戦後はGHQの戦史部門に職を得て、自衛隊入りを何度か画策されたが、ついに入ることなく生涯を終える。辻政信とは緊密な間柄で、同じく主戦派、好戦派だったらしい。辻と違って、人当たりが良かったのが、参謀本部へ返り咲けたり、GHQに勤務できたりしたのではないかとのこと。