本:王国・教会・帝国 カール大帝期の王権と国家/五十嵐修/知泉書館

カロリング朝フランク王国キリスト教を中心に据えた王国だったらしい。ザクセンアヴァールイスパニアイスラム国家との戦争は聖戦と位置付けて、キリスト教のために戦うという思想が台頭したらしい。ビザンツ帝国とは聖画像問題で対立し、ビザンツは異端でフランクは正統という考えになったらしい。ローマ教皇はイタリアでの存立基盤が弱いためフランク王に度々イタリア北部を収めていたランゴバルド王国への遠征を希望していたらしいが、対外戦争に忙しいフランク王は対応していなかったらしい。対外戦争が一段落し、前教皇より立場が弱い新教皇レオ3世が選出されるとカール大帝に皇帝に着くように進言し、ついに皇帝になったらしい。但し、フランク王宮は余りローマ皇帝というものには成りたくなかったらしく、しばらくはフランク王と名乗って皇帝とは名の成らなかったらしい。