本:北信濃の武将 村上義清伝/志村平治/新人物往来社

村上氏の系譜から始まって、村上義清の活躍が描かれる。村上義清は、2度も武田信玄に敗北を味わせてるが、武勇には優れていても、政略には弱かったらしく、真田幸隆に次々と家臣が寝返りをされ、ついには越後の上杉謙信の元へ逃れることになる。川中島の戦いは、5回の内4回は参加しているが、5回目は流石に老齢のため参加しなかったらしい。結局、義清は信濃の領地を回復することが出来ないまま、越後で死ぬ。後は、五男の国清が後を継いだ。信長死後に、川中島を手に入れた上杉景勝は国清を海津城代に指名したが、足元から謀反人を出したため、罷免される。その後、秀吉の天下で朝鮮征伐の最中に国清は死亡する。後は、景国が継ぐが、関ヶ原合戦後に上杉家を離れることになる。その後、所領回復運動を徳川家に訴え続けるが、叶うことなく終わる。