本:帝国主義日本にNOと言った軍人 水野広徳/大内信也/雄山閣出版

実に面白い本だった。元海軍大佐、軍事評論家水野広徳の七十一才の生涯を書いた作品。元軍人でありながら、反戦軍縮、平和を唱えた珍しい人。元軍人という立場から、軍縮、国防、平和を阻む原因として、帷幄上奏権、統帥権、軍部大臣武官専任制を主張した、日本の将来を的確に見抜いていた人だというのがよく分かった。