本:鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間/野口武彦/中公新書

鳥羽伏見の戦いにおいて、幕府軍徳川慶喜の曖昧な指示のもと、薩長の兵を強引に押し通って入京できると思っていたらしい。そのため戦の準備もしておらず、戦うき満々だった薩長の兵に初戦で敗れてしまう。その後も伏見街道鳥羽街道を押し通るという頑迷な戦術をとり、大兵の利点を活かしきれず、また将帥が無能なこともあり、敗退を繰り返し、結局大坂城に押し込めれられる。かかる状況を見た徳川慶喜は、大坂城に籠って対抗するという、勝ち目のある策を取らず、江戸へ少数の近臣と共に帰ってしまう。再戦の考えも無かったわけでは無いらしいが、最終的には謹慎を選んで、幕府は瓦解してしまう。