本:『漢書』の新研究/小林春樹/汲古書院

漢書は高祖、劉邦を受命の皇帝として、それ以降の皇帝は普通の皇帝で、成帝に至り外戚の王氏を偏重し、ついには王莽に簒奪されてしまうのは、成帝の不徳にせいであるとする。そして、瑞祥を根拠に漢を簒奪した王莽も、天に譴責され、真の聖帝である後漢光武帝が漢を再興するということを述べるために、作られれたらしい。