本:「不屈の両殿」島津義久・義弘 関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇/新名一仁/角川新書

義久の統治はボトムアップ型で重臣会議で物事を決して、それを義久が承認するというやり方だったらしい。義久が決定に反対の時は、反対と声高に言うのではなく、再考を依頼したり、くじ引きを提案したりしていたらしい。豊臣政権に屈服してからは、義弘が豊臣政権からは当主扱いされていたが、島津領国では義久が当主とされていたらしい。忠恒が次期当主になってからは、忠恒について書かれている分量が増えていた。関ヶ原合戦後の徳川幕府との交渉では忠恒が表だっていたらしい。義久や義弘の言い分はスルーして忠恒が決定していたらしい。

本:これは経費で落ちません!9/青木祐子/集英社オレンジ文庫

トナカイと藍の湯の合併話でトナカイの方は今まで書かれていたけど、今回は藍の湯についても書かれていた。太陽とのリモートでのデートもなんかほっこりする。税務調査が来る、という話が大きく書かれていた。森若さんの出張話もあった。最後、鎌本に色々聞かれてクサクサした森若さんに太陽がプロポーズ。どうなるんだよ。

本:証言 我ラ斯ク戦ヘリ 兵士たちの戦争秘史/平塚柾緒 編 太平洋戦争研究会/ビジネス社

兵士たちの証言集。戦争は悲惨だというのが良くわかる。ガダルカナルニューギニアなどで餓死したり、中国戦線で強姦したり虐殺したりしていた。

本:田沼意次 百年早い開国計画 海外文書から浮上する新事実/秦新二 竹之下誠一/文藝春秋

余り田沼意次が開国計画を持っていたとは思わなかった。それより一橋治済の陰謀論が主要な話みたいだった。将軍家治、世継ぎ家基、後桃園天皇田沼意知を暗殺したといるのだが、どうも眉唾に感じられた。

本:加藤高明/櫻井良樹/ミネルヴァ書房

東大卒業後、三菱に入社。英国留学後、官僚に転じて、英国公使、外相になる。政党の党首となり苦節十年、ついに首相になり普通選挙法を成立させた。治安維持法も成立させた。三菱との関係が書いている以上に深かったのでは無いかと思った。英国に留学していたせいか、日英同盟を基調に考えていたみたい。首相になって一年半で病で亡くなったのは残念だった。