本:昭和陸軍と政治 「統帥権」というジレンマ/高杉洋平/吉川弘文館

統帥権独立というので陸軍は権力を握ったと思っていたが、統帥権独立というのは政治の軍への関与を防ぐとともに軍の政治への関与も否定していたらしい。明治の元勲たちが政治と軍の境界が曖昧だったのに対し、明治以後の仕組みで生まれた軍人たちは、政治への関与を否定する気持ちがあったらしい。