本:「タ」は夜明けの空を飛んだ/岩井三四二/集英社文庫

日露戦争で使われた無線機を開発した男たちの話。木村駿吉、外波内蔵吉、山本英輔が主人公。劇的な発見があるわけではなく、試行錯誤の繰り返しで何とか使えるものが出来た感じで、あまりカタルシスを感じなかった。盛り上がる所として、ウラジオ艦隊との決戦や日本海海戦があるが、この話で海戦を語る必要があるのかと思った。