本:シルクロードとローマ帝国の興亡/井上文則/文春新書

ローマ帝国シルクロード交易について書いた本。アウグストゥスの時代に発展して、二世紀後半以降、ローマ帝国を含むユーラシア大陸各地の情勢が不安定化してシルクロード交易は衰退し三世紀にはどん底になり、ローマ帝国は莫大な関税収入を失った。そして財政難に対応する増税は帝国民に負担を強いた。西ローマ帝国はそして滅んだ。東ローマ帝国は、ササン朝との交易、黒海東岸のジョージアなどシルクロード交易を維持したので、長生きした。