本:魏晋南北朝/川勝義雄/講談社学術文庫

後漢から隋による統一までの約400年を描いている。後漢末の宦官と士大夫の抗争に敗れた士大夫が後の貴族層になるらしい。華北は先進地域で江南は後進地域だったらしい。曹魏では貴族層が発展したが、孫呉では軍人層が力を持って、農村を開発したらしい。東晋時代に華北からやってきた貴族層が江南を開発して華麗な貴族支配を発達させたらしい。南朝は梁の武帝の時代に最も発展したが、侯景の乱で貴族層が破壊され、下層軍人たちが割拠する時代になったらしい。北朝北魏が統一して後、胡族と漢族の合同が進められたらしいが、貴族層と下層の二分化が進み、それに怒った下層軍人の反乱で北魏は崩壊したらしい。北斉漢人貴族層と胡族がいがみあい崩壊したらしい。北周は軍人が力を持って府兵制で南北統一したらしい。