本:リーダーたちの日清戦争/佐々木雄一/吉川弘文館

日清戦争の開始は、開戦だと決まったのではなく、戦争の準備をしつつ流れに乗って開戦へ至ったらしい。政治と軍事は分かれていて、伊藤総理は文人と武人は天皇のもと統一されているとの理屈の上でリーダーシップをとったらしい。和睦の後の三国干渉は、ヨーロッパ大国から干渉があることは予測していたものの、確定的な情報は得られておらず、いざ干渉に直面して利益を素早く確定するために受け入れたらしい。日清戦争後の朝鮮への干渉は結局うまくいかず、自重するとのことになって、ロシアの干渉を招くことになったらしい。