本:勁草/黒川博行/徳間文庫

大阪のオレオレ詐欺グループと大阪府警の攻防の物語。詐欺グループ側は「名簿屋」の高城に雇われた橋岡と半グレ崩れの矢代。警察側は佐竹と湯川。矢代が違法賭場で250万の借金をして、連帯保証人に橋岡を載せていたことから、二人は一蓮托生となり、橋岡と矢代は高城に借金を申し込むが拒否され、矢代は高城を殺してしまう。二人の高城の財産である証券と預金をなんとか入手しようとし、その間警察は確実に二人の行方を追い詰めていく。両者の追い詰め、追い詰められていく過程がドキドキして面白かった。