本:幕末維新の個性3 大久保利通/笠原英彦/吉川弘文館

明治維新後は、木戸、岩倉、三条との連携を重視して、維新を進めていたらしい。征韓論での西郷隆盛との対立だが、必ずしも大久保は征韓を真っ向から反対はしておらず、もっと政府内で話し合いをすべきで、そのために延期すべきだと言う考えだったらしい。木戸に対し大久保は常に連絡を取り、なるべく考えを同じにするように伊藤博文などを使ったりして、気を使っていたらしい。征韓論後の大久保専制政府と言われるのは間違いで、大隈や伊藤も大久保に反対することもあり、必ずしも専制ではなかったらしい。大久保は地方行政と殖産興業に力を入れていたらしい。