本:桂太郎 人物叢書 新装版/宇野俊一/吉川弘文館

第一次桂内閣も第二次桂内閣も、元老の力を頼っていた。第三次桂内閣では、元老からの脱却、第一次、第二次政権時の政党との妥協を余儀なくされた経験から、新政党の設立などを標榜したが、内閣運営は護憲運動が高まる中、元老の力を頼り、既存政党の政友会にも頼りと、本意とは裏腹な運営となり、ついに組閣から50日という短命内閣となり、辞職後も政党運営に力を注いでいたが、程なく病に倒れ没した。