本:漫画編集者/木村俊介/フィルムアート社

あまり馴染みに無い、漫画雑誌の編集者が多かった。月刊コミックリュウヤングマガジンサードビッグコミックスピリッツ、月刊GファンタジーIKKI。馴染みがあったのは「重版出来」だけだった。しかし、面白かった。編集者が色々考えて、漫画家と組んで漫画をつくっていく様が描かれていた。

本:『漢書』の新研究/小林春樹/汲古書院

漢書は高祖、劉邦を受命の皇帝として、それ以降の皇帝は普通の皇帝で、成帝に至り外戚の王氏を偏重し、ついには王莽に簒奪されてしまうのは、成帝の不徳にせいであるとする。そして、瑞祥を根拠に漢を簒奪した王莽も、天に譴責され、真の聖帝である後漢光武帝が漢を再興するということを述べるために、作られれたらしい。

本:史記の再発見/藤田勝久/汲古書院

史記が書いている古代から武帝の時代までの、それぞれの時代について、どのように叙述したかを書いてる。基本的に、武帝の時代にあった、色々な書物から司馬遷が描くストーリーに沿って、テキストを取捨選択して作り上げたものらしい。司馬遷のストーリーとは、王で言えば諫言を聞く王は偉くなり、そして昇つめた後、諫言を聞かなくなると没落していくというようなストーリーである。その為、歴史書として見ると、正確さに欠ける部分があるということだ。

本:史記秦漢史の研究/藤田勝久/汲古書院

司馬遷と父の司馬談がなぜ歴史書を書いたかについて書いてあった。あと、秦の中華統一が何故短期間で崩壊してしまったかというと、郡県制は漢でも継承されているから制度のせいでは無いとのこと。ただ、制度は良くても運用した胥吏が横暴だったのではないかとのこと。陳勝呉広が、秦王子扶蘇と楚の将軍項梁を語って挙兵して、何故受け入れられたかというと、始皇帝の長子の扶蘇の母が楚の出身だったからでは無いかとのこと。また二世皇帝の胡亥の母は、側近の趙高が趙の王族出身ということから、趙の出身だったのでは無いかとのこと。

LIVE:櫻坂46 8th Single 「何歳の頃に戻りたいのか?」リアルミート&グリート/松田里奈/幕張メッセ

第1部参加。今回は3枚申し込んで2枚当選。1枚は落選してしまった。色々考えて、東京ドーム公演への当選を連絡。意気込みを聞いたところで終了。体感15秒ぐらいか。相変わらず、可愛いし、反応が良かった。

本:史記戦国列伝の研究/藤田勝久/汲古書院

史記の戦国列伝の幾つかを取り上げて、その成り立ちを研究している。それによると、司馬遷による創作物はなく、秦から伝わる秦記を軸として、他に伝わる記事資料を使い、作っているとのこと。その為、秦に近い国ほど情報が豊富で、燕や斉など遠国ほど情報が少なく、記事が少なくなっているとのこと。また司馬遷は秦が中華統一をして、その後を漢が継いだというのを天命として捉え、そのストーリーに沿って記事を取捨選択している。他の列伝などでも、人物が現れ、隆盛し、滅亡するというストーリーに沿って記事を取捨選択しているらしい。また司馬遷が見聞できた資料は、漢に伝わった資料の内でも、太常という史が属している組織に伝わる資料を使っていて、丞相府などに伝わる資料は使ってないらしい。

本:漢帝国の成立と劉邦集団/李開元/汲古書院

漢の初めにおいては、皇帝は軍功受益階層と双務契約的に、一番の徳と功によって皇帝になったらしい。軍功受益層は、独立した勢力で異性王国や侯国に、漢の権力は及ばず、また漢の中央権力は景帝まで軍功受益層が担っており、丞相は景帝末期まで軍功受益層が独占していた。劉邦集団は当初は楚の集団であり、秦を攻めて、関中において項羽に漢中王に封じられるまで、楚の集団であり続けたらしい。漢中において、楚の軍律から秦の軍律に変えたらしい。劉邦集団は、陳勝張楚に従うことから始まり、項梁が頂いた楚の懐王に従う。そして、懐王の約に従って、一番に関中に入ったことから秦の故地に封じられる権利があることを主張したらしい。