2025-01-01から1年間の記事一覧
比較法制史を専攻し、アメリカに渡り、幾つかの大学で勤め、イェール大学名誉教授となった著者が、日露戦争後の僅か5年後に日本政府と日本人の変質の危うさを論じ、アメリカが支那を援助している現況において、日本が改め無いと将来日米戦争に至り、日本は滅…
開戦から終戦までの、陸海軍指導者、宮中重臣たちの動向を描く。 重臣たちが中心になって行われていた、終戦工作はあくまで、国体護持の懸念からであり、 国民の被害を慮ってではない。また天皇も同様である。天皇は、東條、陸軍中枢への信頼感があり、戦局…
木戸幸一は、明治維新の元勲である木戸孝允の甥の長男として生まれ、木戸侯爵家を継ぐことになる。 木戸と近衛文麿と西園寺公爵の側近の原田は、同じ大学出身で親しかったとのこと。 木戸と近衛は西園寺に見込まれていたらしい。 木戸は内大臣秘書官長に抜擢…
山縣有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山の日本の安全保障に対する考えを考察している。 山縣の考えは、日露戦争後、英米に対抗するために日露協調を基調にしていたと考えられている。しかし、第一次世界大戦でロシア帝国が崩壊するに至り、山縣の構想は破綻する…
特攻は成果があったされるが、巡洋艦、戦艦、空母など主力艦にダメージを与えた事はなく、護衛空母や輸送船などへしかダメージを与えられて無く、また命中した数はそれなりにあるが、トン数で計算すれば微々たる成果である、との事である。 航空特攻は大西瀧…
民主化が相当程度進展した政治体制を民主化途上体制と呼び、戦前日本はこの体制であり、なぜ一層の民主化を果たせずに崩壊したのかを分析した本。 戦前日本は、競争的寡頭体制から、民主化途上体制へ、さらに権威主義体制へと移行したとのこと。 比較対象と…