本:鶴は戦火の空を舞った/岩井三四二/集英社文庫

日本に飛行機が入って陸軍が取り入れて主人公が初めて空を飛んだ明治四十五年から、第一次世界大戦が終わる寸前の大正七年頃までを描いた作品。主人公は、工兵からパイロットへ転身し、飛ぶ事に魅せられて航空部隊を追放された後、第一世界大戦が始まっていた欧州のフランス陸軍のパイロットとなる道を選ぶ。ドイツ軍との戦いの中で、戦友を失い、時に墜落されながら生き延びて、飛び続ける主人公を描く。